行動姿勢研究会について
共同代表 木津直昭
行動姿勢とは、寝る、立つ、座る、歩く、走るなど、日常誰でも無意識的に行動しているものをさします。
これら無意識で行っている何気ない行動は、使い方によっては様々なリスクが存在します。例えば、人々は座るという動作を、立っている動作より楽に感じます。それは、筋肉を働かせない(脳を使わない)姿勢を楽と感じているからです。
結果、人々は悪い姿勢を楽と感じます。しかし、椎間板レベルでは、座るより立っている方が負担は少ないのです。筋肉や脳が使われずに行う行動姿勢は、知らず知らず身体に負担をかけ様々な障害の原因になりうるのです。
それらの障害を未然に防ぐには、正しい身体の使い方(行動姿勢)を覚える必要があります。立ち方、座り方、歩き方などが基本にあり、手・腕・足の使い方も行動姿勢の一つです。これらは一般の人々の日常生活から様々なスポーツアスリートの世界でも共通する身体の使い方なのです。
この行動姿勢を研究し実践に取り入れ、国民の健康とスポーツの発展に繋げることがこの行動姿勢研究会の目指すゴールと考えています。

共同代表 稲島 司
「ゆっくり歩く人は速く歩く人にくらべて心臓や血管の病気による死亡率が2.9倍」という臨床研究の結果が2009年にBMJという医学雑誌に発表されました。そして2011年にはJAMAという雑誌に「速く歩くほど長生き」との結果が掲載されました。速く歩くことで心臓や脳の病気を減らし、長生きに繋がる可能性が示唆されます。
しかしヒトは二足歩行を初めて成し得た生物であり、言い換えれば「歩き慣れていない」生物といえます。そのため体に負担のかかる歩き方をしてしまい、腰痛・膝痛・股関節痛・坐骨神経痛などに悩まされています。ご家庭や学校で「正しい歩き方」を学んだことのある人は多くはないでしょう。
行動姿勢研究会は歩き方を始めとして、座る、立つ、などの基本的な動作を徹底的に研究し、身体(骨や関節など)に負担をかけない行動を提案していきます。そして、病気を予防し健康で長生きできる社会に貢献したいと考えています。
